■ フィルムカメラのデジカメ化Leitz -minolta CL3号機編

2019年1月6日公開

久しぶりに、Leitz -minolta CLである。今回でCLは3号機目となる。

ジャンクとしてショップに陳列されていたのを救い出したもので(笑)、修理できたのでターゲットとなった。フィルムの固定部品のプラが破損しており、このままではフィルムでは使用できないというのと、チャージが完了しないという不具合のため、ジャンクと扱われていた。

これによりCLは合計、三台となった。

 

 

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■ CL3号機

すでに2台やっているので、淡々と進めることができたのである。

今回は、メインの機能としてUSB給電、およびストレージ機能に対応することが目標であった。元々、デジタル部に使用するα5100には標準搭載されているので、特に自前で設定する必要はないのであるが、これまでは厚みを薄くするためにUSBコネクタや映像関係のコネクタは除去していたため利用できなかったのだ。

それで裏ブタ開閉方式で凌いできたのだったが、SDカードアクセスするのにバッテリーまで外さなければならないのは少々ストレスとなっていた。そこで、今回はUSBコネクタを別途配線で移設する方式にチャレンジしたということである。

先ずは加工からスタートである。

ケースは裏面側はほとんど切削である。



部材取付用のブラケットは、これまでは板金で製作してきたが今回はオリジナルの圧板をそのまま利用し加工している。この方が取付精度が良いからである。

移設用のUSBコネクタ基板を仮に取付、位置を合わせる。

狙いとしては、底面の巻き戻しレバーを少し回転させたところでコネクターにアクセスできるように取り付ける。

裏面カバーを開閉式にするためにヒンジで取付、加工は完了である。

シャッターエミュレータ基板はほぼ定番の4次ロットバージョンの改造版で、節電のためのパワーダウンモードと、今回USBストレージをサポートするための検出機能を盛り込んだバージョンになる。現在のパワーダウンモードは、タイマーで容赦無く制御基板の電源を切ってしまう仕様である。これがストレージモードでのアクセス時に不都合(SDカードからの読み出し中などに)となるため、USB接続を検出してパワーダウンを制限する配慮が必要となったのである。

制御基板の加工。出っ張りのカットとコネクタ除去。USB配線出し。

後は、部品を取り付け、配線をしていくだけ。

最終的にはこんなに配線がある。この仕上げ作業が、いつものようにあまり好きではない。(笑)

最終形。