▪フィルムカメラのデジカメ化(その2)

2014年11月30日公開

PENTAX LX Digitalもどきの続編である。主に中身の構造に関して紹介する。

コンパクトなカメラを探してNEXにたどり着いたわけだが、これまでずいぶん壊してきたので、おかげでバッテリーが増え予備には事欠かない。虎は死して皮を残すというが、NEXは死してバッテリーを残すといったところか、、。

PENTAX LX DIGITALもどきの構造編

プロトタイプの中身は大体図のような配置である。

配置

削り出しで製作したブラケットにNEX-C3の内部部品を搭載している。当初の考えでは、NEX-5を想定してブラケットを設計したため、使用しない穴が存在する。先に書いたように、分解の段階でFPCケーブル用のコネクタロックをほとんど折ってしまったため使用不可となり別のボディを新たに入手したのだが、後日NEX-C3という中古を見つけたので調査したところ内部の部材がNEX-5よりさらにコンパクトであることがわかったため、これも入手し結局部品としてはNEX-C3に変更することになった。やがてこのC3の基板も加工に失敗しボツにしてしまい、さらにもう一台入手することになる。酔って作業などするものではないと反省だ。このことが反省となり、今後も考えて予備が必要と判断したため、さらに一台同ボディを入手し、ボディ在庫は今の所NEX-5は2台(うち1台はすでに残骸)、NEX-C3は3台(うち一台はすでに残骸、一台はプロトタイプに使用)にもなった。更に、課題解決のためにNEX-5Nを最近入手したた。部品と思えば致し方ないと自分に言い聞かせ、カメラとは思わないようにしているのだ。(笑)

ここまでくると、このテーマはもはや意地でやっているようなものだ。

NEXのシャッターユニットは本来は搭載したくはないのだが、これがないとNEXは「カメラエラー」となって起動しないことがわかったためダミーで搭載している。センサーは反対側に取り付けているので、シャッターそのものの機能は不要であり、更にセンサーと基板を接続するFPCケーブルを通す必要があるのでシャッター幕は先幕、後幕ともに取り外している。シャッター駆動部品(モータやソレノイド)が動くのみであるが、この動作音がLXのシャッター音にプラスされるのが少々不快である。このダミーのシャッターユニットがなければ、もっと薄くできる予定であったのだが、、。

digiback

ここまで来るには色々あって残骸の山を築くことになってしまったが、このテーマを完遂するにはイバラの道を歩むことになるのだということで、賢明な人はマネをしないほうが良いだろう。

自分はというと、次に向けて新たなブラケットが出来あがってきたので、さらに継続ということになる。今回のブラケットはフタこみで27000円であった。次は薄型にチャレンジする予定だ。

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NEXの残骸3台分と予備在庫のNEX3台

NEXの残骸3台分と予備在庫のNEX3台 このテーマは泥沼にはまり込むことになる