■ フィルムカメラのデジカメ化(Leica M4編)

2019年6月2日公開

一旦諦めた本機であったが、やはり途中頓挫するのは本意ではなく、ずっと頭の片隅に残っていたので、再度チャレンジしたのである。

元々、頓挫した理由はバッテリーの収納の課題であった。これまでと同様な方法では、ボディをぶった切る必要があり、それは流石に忍びなく諦めたのであった。

この部分を切削しなければならないのか〜(溜息)

時間をおいて再検討の結果良い方法が見つかったため、再度取り組んだということである。

**10/14追記

撮っている動画を掲載。

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■ Leica M4

一旦放置した後、とりあえず撮れるところまでは持って行こうとバッテリーの件は保留にしたまま進めたのである。

この状態で、バッテリーを底部にテープなどで固定すれば、一旦撮れるようにはできたのだった。それで、いよいよ本題の検討をしたのであったが、結論はバッテリーを薄くするというものである。ただし、これはバッテリー改造という危険を伴う案件であるので、詳細は割愛する。

あとはどのように収納するかという課題であったが、以前よりアクセサリーのライカビットというものに目をつけていたので探していたのである。寸法的に丁度良い厚みと認識しており、外装だけが欲しかったわけである。しかし、これが中古市場ではかなり高価で、ちょっと部品にするために購入するのは躊躇われたのであった。最近になって、そのライカビット用保守パーツ(外装交換用ペイント前品)というのが入手でき、一気に進展したのであった。

中の凸凹を削り落とし、バッテリーセルが収まるように加工している。シルバーにペイントしたかったが、失敗すると萎えるので当面はこのまま真鍮色で良しとした。

シャッターの同期信号の取り出しは、ちょっとダサい。

ライカは素人が分解するのは難易度が高く、自分の技量では元に戻せるかわからなかったので、内部からではなくシャッターボタンのアクセサリーを加工して得ている。ただ、巻き上げレバーを巻くとボタンも回転するため配線を長めにする必要があった。ここは改善の余地がある。

6/22 追記

ライカファンにこの状態を見せたところ、「これは許せん」と叱られたので分解に着手した。そのために工具も揃えたのである。

結果、良い接点があることがわかり、そこから信号を得ることに成功している。さらに配線を通す穴を軍艦部に開けて内部を通しているので、外観上はスッキリした。今度は、「ライカに穴を開けるなんて」と、叱られそうではある。

発注していたカバーも届き、試作と付け替えている。

追記 ここまで ******************

そういえば、時々フラッシュの接点を同期信号に利用できないのかと質問を受けることがあるが、先幕が完全にオープンになる少々手前で接点がONする仕様なので、デジタル部の露光開始ラグにより露光開始前にシャッター動作が完了してしまうため使用できないのである。FP接点の仕様であれば、ある程度のシャッタースピードまでは可能性があることは確認済みであるがX接点はダメである。先幕が開く約50m秒前にONする接点であれば使えるのであるが。

M4をやろうとした当初、IRカットなどのオリジナルのフィルターをイメージセンサーに取り付けると、M4のシャッターと干渉することがわかったため、今回はマウント側に取り付けている。

ただし沈胴レンズは収納できないかもしれない。

デジタル部は、当初5Nで検討していたが、最新のエミュレータを使用したかったため5100で実装している。ライカのバックドアが上下に開く方式であったので、カバーも同方向へ開閉するようにした。それに伴いLCDはカバー側に取り付けている。カバーはとりあえず手製。現在加工先へ発注中であり、固定方法は暫定的にアルミテープ留めである。

少々残件課題があるが、撮れるようにできたので持ち出している。

6/22追記

最新の外観

追記 ここまで ******************

7/14 追記

カバー製作依頼時はバッテリーケースの分までカバーすることを考えていなかったので、どうもランドセルを背負っているようで気に入らなく、カバーを再製作してもらったのだが、いつもの板金屋と違うところに初めて出してみたら、仕上げが少々雑であった。今回は白アルマイトにしてみたのだが、。

2019/0810 追記

バッテリーケースのクロムメッキが完了し、最終形を掲載。

どうやら、レンジ機もこれで終結かも。