現在所有している旧機種。骨董品になってしまったが、どれも愛着のあったMacたちである。
今後もどんどん進化していくことにより、現在のメインマシンも骨董品となってしまうのだろう。
Mac Quadra 700
1991年10月に発売されたマシンで、CPUにMC68040を採用した当時のスーパーマシンだ。このマシンの前に、MC68030を採用した総額90万円もしたMac II Ciという機種を所有していたのだが、Quadra700が発売された時にアップルがアップグレードパスを用意してくれたので、100万円を越える価格のおよそ半額の金額(記憶ではそれでも50万円ぐらい)でII Ciからアップグレードした。
このアップグレードキットをショップへ購入しに行った時驚いたのは、キットがIICiの蓋を除く本体のまるまるズボ替えという仕様だったことだ。筐体の設計をIICiと互換性を保持した仕様にしたおかげで、蓋のみII Ciの物を流用という非常にユニークなパスだった。
やがてMacのCPUがPowerPCへ移行すると、基板上のPDSスロット対応のPowerPCアップグレードカードが発売され、初代のPowerPCである601へ移行できた。
PowerMac 8500 120MHz
PowerPC604搭載Macとして登場したPM8500。ディスクトップミニタワーとしては上位の9500というのも出たが、ナリがでかくこちらのほうが机上に置いてもしっくりきたので選んだ。
こいつから始まるPowerMacシリーズは、AppleらしからぬデザインのPowerPC G3シリーズ(G3 MT300など)やAppleらしい曲線美を追求したデザインを経て、現行MacProの原型となるアルミボディへと変遷する。搭載されたCPUも68系からPowerPCへ移行していくことになるファーストジェネレーションのマシンで、何と当初はCPUクロックが120MHzというしろものだった。やがてアップグレードカードが発売され、240MHzへ換装したのだが、複雑な構造のためバラスのはコツのいるマシンだ。久しぶりに動かしてみると、やけに電源Fanがうるさく耳についたが、当時はあまり気にならなかったように記憶している。現在の機種から考えると一桁も遅いクロックだが、当時はこれでもサクサクマシンだった。
PowerBook2400C
仕事でシンガポールに1ヶ月間出張後、その加算手当で購入したマシン。シンガポールへは540Cというのを持ち込んで仕事に使用したのであるが、帰国後に新機種が出たということコンパクトとなったことでその後の出張に備えての購入だったと記憶している。当時はまだ個人所有のパソコンを仕事に使用する弊害がうるさくなかったので、BYODがまかり通っていたことが懐かしい。その後何回かシンガポールへ持ち込んだが、現行ノート型と比較すると華奢な構造であることは否めない。
こいつは後日PowerPC G3カードの交換キットが発売され換装したが、分解が難しい機種の一つだ。多くのトリッキーな場所にあるネジを何本も外さないと内部にアクセス不可能な構造で、Appleの要求に応えた日本のメーカが設計した力作だった。
PowerBook G4
PowerPC G4を搭載したノートとして登場したモデルで、チタニュムボディが目新しかったが割れやすかったのが残念だ。光学ドライブの窓が欠けてしまっているのは分解時に無理な力を加えたことが原因だ。CPUクロック500MHzを採用したモデルを選んだが、これも長期出張の手当で購入したものだ。すでにバックアップバッテリーが力つきており、立ち上げる度に日付を設定しなくてはならなくなってしまっているが、まだ動作する。