■ フィルムカメラのデジカメ化PENTAX ME Super編

2017年6月11日公開

今回はME Superである。

MEをやった時は、スペースの問題で部材配置に苦労させられたのだったが、エミュレータのプリント基板化のおかげで全ての部材が背面側に配置できたのである。

この個体はだいぶ前に入手済みであったが、シャッター信号取り出しの課題が当時は解決できず、後回しとなっていたのだ。それが、F2の経験のおかげで解決できる目処が立ったためにKXに引き続き着手したのである。

だいぶ前に製作したME(左)とのツーショットである。

MEは完全なAE機であるが、ME Superは、少々使いにくいがシャッタースピードのマニュアル設定が可能で、スピードも1/2000まで行けるのでMEよりは使いやすいのである。

 

■ PENTAX ME Super編

 

ほぼ一定の手順で製作できるようになったため、特に目新しい話題はなく、淡々と進めることができる。

エミュレータは、プリント基板化したもので、何とかシルエットに収まった。MEの時は基板がバラバラでそれぞれ面積があり、裏蓋の表裏に配置せざるを得なかったのだ。

MEバージョンの部材配置。狭くて結構労力を要した。

シャッター信号の取り出しは、最近定番となっているF2方式である。F2よりはKXの対処に近い。

さて、同系の機種にME Fというのが残っているのであるが、これは当時、AF専用レンズとともに発売された初のAF機らしい。絞り込み測光によるマニュアルでのピント合わせに限界を感じていた頃に、フォーカスエイドが装備されており、MFレンズでも「ピピッ」と働くということに興味を持ち入手したものである。その他はME Superと同仕様なので、今回のデジタル部を共用できるため敢えて専用に製作しないであろう。

ブラックがあればやる気も出るのであろうが、この機種はなかなか出物が少ない・・。