■ PENTAX ME編

2016年7月19日公開

ジャンクで売られていたPENTAX MEのシャッター音が気に入って連れ帰ったのを契機に、このまま廃れるのは可哀想ということで、これまでのLXデジタル化を応用してデジカメとして再利用することにチャレンジしたものである。

基本方針はこれまでと同様であるが、本体への改造はあまり気にせず取り組んだのである。何せ入手価格が1000から2000円であるので、そんなに気を使うこともあるまいという心情であった。すでにブログで紹介済みであるので新しい内容はないのだが、まとめということでトピックスとして掲載することにした。

LXとのツーショットである。

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ブログ記事の画像ではダイヤルキー基板がむき出しのままであったが、最終はNEX-5Nのカバーを切り取って取り付けているのである。ブラブラすると誤操作の元であるし、本来はダイヤルキーは設定時のみ取り付けて使用すると目論んでいたのであったが、これが常時接続されていないとタッチキーを操作した場合に動作がおかしくなることが認められたからである。

紹介はしていないが、実はこれまでに色々な細かな障害に遭遇しているのである。

【追記】ブログで紹介した面倒な操作の動画をここにも掲載。

 

■ PENTAX ME編

これまでLXで行ってきた内容とほぼ同じであるが、LXデジタル3号機の構造に近い。

部材の取り付けは、MEの裏蓋に直付けでそれを板金のカバーで覆い体裁を整えている。

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今回困ったのは、シャッターエミュレータ回路の搭載スペースの問題である。LXと比較してコンパクトなMEはNEX-5Nの基板類を搭載すると面積的には目いっぱいであった。当然厚みも限りなく薄くしたかったので、基板類を積み上げる積載搭載による厚みが出ることは避けたかったのである。そうなると場所はイメージャー取り付け面側しか残っていない。しかしイメージャー側は、フィルム巻き上げ機構などの可動部があるので、設置位置に注意しないと断線や故障誘発の恐れがある。よって、薄い隙間を狙っての搭載となった。

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さらにギリギリの厚みに拘ったためArduinoの設置場所の確保が難しくなったのだが、フィルム室に電池と並べて垂直に収納する手段によりなんとか全ての部材が収まったのである。

部材は取り付いたのであったが、シャッター信号をどのように引き出すかが課題であった。LXの場合はデータバック用の信号が背面に出ていたので良かったのであるが、MEにはない。底面にワインダー用コネクタが出ているのでこれが利用できないか調査したのだが、どうもLXとは仕様が異なっていることが判明した。

欲しいのは、シャッターを半押ししたタイミングで何らかのトリガー信号である。LXの場合はMDT(Moter Drive Trigger)という信号が出ており、これをNEX側の先行露光のための信号に使用してうまくいっているのであった。MEの場合は、シャッター半押しのタイミングで変化する信号としては測光回路の電源がONするもののみのようであった。ミラーアップ状態を伝える信号も出ているのだが、LXの時と同様MEのシャッタースピードの制限が出るであろうから使用できない。理想はMEのシャッター動作よりほんの少し前にNEX-5Nの露光開始するタイミングが良いのだ。また、測光回路の電源ONを流用するということで、一旦ONしたらずっとONしており、これをNEX側の露光開始スイッチとして流用すると一度のレリーズでNEXのシャッター回路はONしっぱなしとなってしまうのである。NEXのレリーズスイッチは一度OFFにならないと次の露光ができないので、ME側の測光電源を切る方法を調べたところ巻き上げレバーを完全に戻すと測光回路電源はOFFとなることがわかったのであった。

これは、MEデジタルを使用する場合は、レリーズ一回ごとに巻き上げレバーを完全に戻す操作が必要であることを意味している。ちょっと使いにくいとは思ったが、他に良い方法が見つからないため、今回はこの方法でトライということにした。

さらに、このボトムのコネクションに出ているのは測光用電源と同等ということになるので、このままNEX-5Nのシャッター回路に接続することはできないのである。NEX側は接点入力を想定しているので電圧出力のMEと接続するには間に変換回路が必要である。これはフォトカプラーにより簡単にできるのだが、もはや置き場所がないので、空中配線で接続することとした。

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実使用時は、空中配線はケースにしまいこんで目立たなくしている。これで一応の動作が確認できたので、テスト撮影を経てフィールドに持ち出せるようになった。

最終外観はすでにブログに掲載しているが、次のような具合である。

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これでME編も完了である。