忌明け

父親の四十九日の法要も無事終わり、ひと段落ついたという事で活動再開である。

突然の事でドタバタしたので、当初は何もできなかったが、ならわしに従い粛々と行事を行ってきたわけだが、ようやく落ち着きを取り戻したといったところである。

それまで取り組んでいたのは、Leitz minolta CLの3号機であった。これは、知り合いからの依頼により製作していたものであったが、中断しながらもようやく目処がついたのである。取り掛かる前に試作機を貸し出し、指摘事項に対する解を検討しながらやっていたので少々時間を要してしまった。

貸し出した試作機は基本的にはCL1号機の改良バージョンで、デジタル部をNEX-C3からα5100へ変更したバージョンということになる。それをベースに、今回の3号機は指摘事項を盛り込んだものとなっている。

指摘内容については詳細は割愛するが、それらをクリアすればまあ実用レベルとなるというご意見である。自分的には我慢できる内容だったが、やはり他人が使うには少々ストレスが残存しているということがはっきりしたといって良い。

構造的には試作機とほぼ同じである。バッテリーとSDカードの取り出しの際に裏ぶたを開ける必要があるので、内蔵物がむき出しになるのが面白くなかったが、中カバーで隠す方式にした。

試作機までは底カバーを外すとブラブラする部品があったので、なるべくアクセス時のストレスをなくす工夫である。これにより、バッテリーやSDカードへのアクセス時に気を使う操作はなくなったといって良い。

また、貸出機を使用して頂いたところ、バッテリーの消耗が激しいというご指摘であった。聞くと電源はONしっぱなしで使用していたとのことで、デジタル部本体はタイマーによる省エネ機能があるがシャッターエミュレータはスイッチが入っている間フル稼働しているから電源オンしっぱなしは消耗が激しいのである。予備のバッテリーを4個程度持って出る必要があるとのことで、自分的には当然わかっているのでこまめに電源をオフする癖がついていて、これまではストレスには感じなかったのである。これを少しでも軽減するために、エミュレータを少々改造し、エミュレータ側にスリープタイマーを新たに設置し、固定値ではあるがパワーダウンモードで待機するようにエミュレーションプログラムを改良したのだ。シャッター半押しにて復帰するようにもした。

製作した基板がまだたくさん残っているので、今回は改造で凌いでいる。これがどのくらいバッテリーの消耗に貢献するのかは試用してみないとわからないが、パワーダウン時の消費電流的にはフル稼働時の1/8程度になることは把握している。何か新規のことに取り組む場合には、次のような評価セットで実験してから本機へ実装している。

デバッグおよび実験用セット

こんなことをしているので、いつの間にかCLが増えたものである。

 

また、もう一件、継続中の案件があるのだが、これは構造的になかなか難易度が高く、まだまだ先は長い。