Zeissレンズ

NIKON Dfは、桜開花に向けて準備万端ということで毎日持ち歩いている。一方PENTAXのほうは昔のレンズによるレンズ交換遊びといわれる楽しみにはまり込んでしまい、何十年も前の中古レンズ集めに方向が転換してしまっている。値段が極端に安いとはいえ、しかもマニュアルフォーカスであるのだが、物としてのずっしりとした作りにはとても魅力を感じずにはいられないのだ。写り自体も悪くなく、程度の差があるので当りはずれもあるらしいが、今のところハズレはないようだ。また、過去の銘レンズといわれた物はデシカメに使用しても写りが良い物もあると聞く。ある意味これもレンズコレクターの類いかもしれない。

M42sPENTAX SMC タクマーのレンズ3種、200/F4、135/F3.5、105/F2.8でM42マウントである。マウントアダプターKを介して使用することができる。今のデジカメ用レンズと比べるとズッシリと重く取り回しは軽快とは言えないが、しかし作り物としての重厚感はプラスチックを多用した今風の物とは比較にならないほど高級に感じる。数千円の中古価格で取引されているのが不思議なくらいである。マニュアル操作のピントリングは適度に重く、写真を撮っている感が指先から伝わってくる。こうゆうものに魅かれるのは、自分はどうも骨董品に興味があるのかも知れないが。もうしばらくは続きそうな雰囲気だ。

 

 

 

PENTAXでしばらくマニュアルフォーカスをいじっていたせいか、Dfのオートフォーカスによる操作感に少し飽きが来ているようだ。マニュアル操作に切り替えてもピントリングはスカスカで、モータ駆動するための軽負荷設計となっているのは仕方が無いところだが、操作フィーリングは少々つまらない。カメラそのものがプラスチック外装となり、フレームにはダイカストを使用しているとはいえチープさは否めない。レンズも同様で恐ろしい価格のわりには妙に安っぼく見え家電として扱かわれているのもうなづける。だからという訳ではないのだが、消費増税前の最後の駆け込み消費という名目でついにカールツァイスに手を出すことになった。プラナーT* 1.4/85 ZF.2 というそれは、まるで金属とガラスの塊りという感触であり、物として所有欲を掻き立てる魅力があると感じた。これは中古ではなくコシナ製のツァイスブランドである。現在の相場で25万弱もするNIKON Dfが質感で完全に負けて見えるのは少々複雑な気分ではあるが‥。Dfでもマニュアルフォーカスレンズを使用したいと考えてのことだが、どうせ買うならカメラ人なら憧れるツァイスを選んだわけだ。4月以降は値上りするのは必至で、十数万円の買い物も当分お預けとなるだろう。(たぶん、…)

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