閑話休題で息抜き話題

以前、ネガフィルムのデュープをやってみたのであるが、この時たまたま取出したネガが自分のラリーデビュー戦の一コマだったので、久しぶりに昔の写真を出してきて懐かしんでしまったのである。それで今回は当時の写真などとともに気分転換として昔の話を取り上げてみようと思う。

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上級イベント初参加ランサーターボ インタークーラ このイベントはラリー専門誌に自分の走行写真が掲載された記念の大会 岐阜県 RTN ザ ナイトラリー

ラリーデビューの頃は三菱ランサーターボインタークーラというのに乗っていた。それ以来、ギャランVR4、ランサーエボリューション(初代)、ランサーエボリューションV(ファイブ)と乗り換えて来て、現在はランサーエボリューションX(テン)に至っている。ギャランVR4からは4駆セダンの路線を継続して来ているわけである。しかも、ずうっとマニュアルシフト車であった。ランエボX(テン)はドアミラーとウィンドーがとうとう電動になってしまったのが気にくわなかったが、どれも良い車だったと写真を眺めると懐かしい。

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ギャラン VR4時代 ザ・京都ラリー

 

ラリー車として改造して競技に出場していたのはランエボ1までで、エボ1時代は上級イベント(JAF戦ではあったが全日本の下のクラス)に出場していたこともあって、カリカリに改造していたのだ。何せ、ロールケージを室内に組んでいたため、後席を外して取付けざるを得ず、ノーマルでは5人定員車を2名定員として車検を取り直したくらいであった。JAF地区戦ということで、レーシングスーツにグローブと格好だけは一丁前であり、サポート部隊を引き連れての参戦であった。

上級戦は、年に8~9戦開催されていて、毎戦ごとにタイヤをスペアーも含めて6本新品に換えていたので、しかもエントリー費はおよそ5万円だったので毎月の給料のほとんどを注ぎ込んでいたのが今となっては良くやっていたものだと思う。地方イベントといってもJAF地区戦ということで、入賞するとポイントが与えられ、トータルポイントによって年間チャンピオンが決まるシステムであり、上位に入賞するとラリー専門誌に取上げられたりするので、けっこう熱が入っていたのだ。幸運にも何度かポイントゲッターになることができたため、JAFスポーツのランキングにも載ったりできたのだが、大体は上位陣が谷へ落ちたり車を壊したりしてリタイヤしたために繰り上げ入賞となったことが多かったのではあったが、、。

当時の公式発表された成績表は、主催者から送られてきた走行写真とともに保管しているので、今でも成積は正確に判るのである。

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ランサーエボリューション(初代)時代 兵庫県キャッスルナイトラリースタート風景

自分も三回ぐらいリタイヤしたことがあつたが、谷に落ちたりコースオフしたことはなかった。(余り自慢にはならないが)岩にヒットしてタイヤがモゲたり、タイロッドをひん曲げて直進不能になったというものだったと記憶している。同乗のナビゲータやサポート隊には迷惑をかけることになるので、リタイヤは避けたかったのだが。

当時の日本で開催されていた上級ラリーは悪路が主戦場だったので、ムチャをすると車を壊すかコースアウトの憂き目を見ることになった。しかし慎重すぎても只参加しているだけになってしまうので、基本的にアクセルは床まで踏むのが鉄則だった。ブレーキを踏むとナビに怒られるといった話が、良く聞かれたものだった。このクラスのイベントで入賞圏内に入るには、誰もがそうしているということがわかって来て、当初は彼らは狂っていると異常視していたのが、いつの間にか自分も同じ感覚になっていくのだ。ハイスピードで車を曲げるために、目の前のガードレールに当てて曲げようとか、コーナリング時は遠心力でアウト側に力が働くのでイン側の側溝はタイヤが浮くので極限まで攻めるなどと普通に思うようになるのである。

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ランエボ初代 兵庫県 神大ラリー

 

山ほどある懐かしい写真を眺めていて、当時戦っていた連中は今どうしているかなと思い、後日ラリー関係の知人に久しぶりに聞いてみたところ、元気にしているヤツは今でもラリーに出ているらしいが、自分より少し年上だった有名ドライバーは何人かはすでに亡くなられたようだ。ラリー自体もかなり下火になったと聞くのだが、今時夜の山道や林道を一晩中走り回るなどという行為は流行らないのであろうし、時の流れということかもしれない。

 

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JAF地区戦Aクラス初優勝の表彰式 兵庫県 神大ラリーで右端が自分

 

 

 

 

 

 

 

 

エボテン

現在は、ランエボX(テン)で釣りと写真が趣味のタダのオッサン

残念ながら、昨今の省エネの気運からか、ランエボも去年ついにディスコンとなってしまったのは寂しいことである。最近、写真を撮りに出掛ける途中で寄ったガススタで、「こんな車に乗ってみたかった、壊れるまで乗ってやって下さい」とスタンドの兄ちゃんに激励されてしまったのだったが、今時ハイオク車に乗ることは診しくなってしまったのであろうか。

おかげで山の風景写真を撮りに行くのは山道を走れて楽しいのである。先月は雪道を楽しませてもらったくらいで、特に誰も入りたがらないような林道での撮影は人も滅多に来ないので野生動物と遭遇することも多々あり、最近は超望遠レンズが欲しいのだ。趣味は変わっても、浪費はいつまで続くことか、、、。