デュープ考再び

ここしばらくは、α7RM2とDPMを持ち出すことが多かったが、そろそろ紅葉の季節も近いので、まだ早いとは思ったが買い込んであるリバーサルフィルムを使用してみようと久しぶりに銀塩を持って出たのであった。で、ラボで現像してもらうといつものようにデュープ作業が待っているのである。

これまで、Foveonでデュープしようと色々トライしたのであったがうまくいかず、結局D600でデュープを行ってきたのであった。自分的にはデジカメには解像感を訴求してきているので、Pentax K3の出番が極端に減っており、さらに延期にはなったがフルフレームも来春に出るであろうからこれまで以上に出番が減ることが想像に難くない。何か良い使い道はないかと思案していたところ、丁度デュープのタイミングが出来たので久しぶりにK3でもやってみたのである。以前比較したことがあったが、当時はピクセル等倍で見ても仕方なしということで、こんなものかと軽く済ませてフルサイズの方がマシと勝手に結論付けていたのであった。しかし考えてみると、ローパスレスの方が解像感は良いのではないかと思い、今回再トライをしてみたということである。

三枚ほどサンプルを載せてみるが、出来上がる画像のサイズはD600と同じ24Mピクセルであるのでほぼ同じである。(ノーレタッチで現像した状態。)どちらもレンズはマクロであるので、被写界深度を深くするためにF9に絞って撮っている。最近はリバーサルも値上げされ、以前に増して1コマ1コマが貴重になってきているのである。とは言え、今回の被写体もつまらないものではあるが。

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D600によるデュープ画像

 

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K3によるデュープ画像

 

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D600によるデュープ画像

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K3によるデュープ画像

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D600によるデュープ画像

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K3によるデュープ画像

ピクセル等倍で見ると、K3の方が粒状感が強く出ている。D600の方はヌメッとした感じで逆に粒状感が抑えられているように見える。フルサイズゆえの階調性の良さかもしれない。この後レタッチするとそこそこシャープ感を改善できるはずである。これまではそのようにレタッチしてきたので。

さて、センサーサイズもレンズもシステムも異なるので単純には比較できないのであろうが、結果的にはローパスレスの効果かどうかはわからないがK3の方が少々解像感がある。この辺りはレタッチで調整可能な程度と思えるので差があるほどでもなさそうで、デュープ機材としても使用できそうである。所詮等倍で鑑賞してもどちらもザラザラ感が目につくので、そこそこの大きさで鑑賞するのが良いのだから。