閑話休題の週末

先週から天気が荒れ模様で、出かける気にならないため手持ち無沙汰である。

こうゆう時は、引きこもってゴソゴソといじるのが良いのであるが、デジカメモドキもやることがなく撮りにも行けないので退屈であった。

それで、残部材の整理をしていたのであったが、NEX-5Nの基板の残骸が目についたのである。これは、シャッターエミュレータ製作時に、設計ミスで立て続けに2台分の基板を壊してしまい本来なら廃棄処分となるところであるが、貧乏症のため残してあったものである。見た目には損傷箇所は見当たらなかったのであったが、何が壊れたのかわからずじまいであった。そこで、暇にかまけて修理できないかという思いが湧き上がったのであった。

 

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上がエミュレータ製作時の破損基板、下はコネクターのロックを折ってしまいボツとなったもの

この画像の下の基板は、コネクタを壊してしまったので使用できなくなったのだが電気的には動作する基板である。上の基板は、エミュレータをつないだ途端に音もなく壊れたものである。もう一枚同様に壊してしまい、2枚目でおかしいのに気付きエミュレータ側の回路を見直したのであったが後の祭りであった。これを修理するとなると、当然NEX-5Nの回路がわからなければ不可能であるのだが、エミュレータ側の設計ミス内容がシャッター動作時に回路がショートするというものであったので、電源回路周りの損傷でないかとあたりをつけたのである。不良基板を動作する5Nに接続すると、全く電源が入らないという症状であったのも確認している。それで、上の基板と下の基板で、回路的に違いがあるかどうかを電源回路周りの部品を中心にテスターで比較していったのであった。途中、嫌になってビールを空け、再びトライすると、とうとう違いを発見することができたのであった。

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この部品に導通がないことが判明し、正常基板では導通があるのである。何の部品かはわからないが、正常基板(コネクターを折ってしまってボツのもの)から取って交換すればよさそうであった。しかし老眼ではあるがトライしようとしたが、こんな小さな部品を交換する気にはなれなかったのである。ただ、このような回路ではヒューズを入れるのが常套手段であるので、正常基板の部品では導通することからヒューズのようなものと決めつけ(酔っていて判断が軽い)、部品をショートしてみたのである。つまりヒューズの溶断を修正したというこである。

これを在庫している他の5Nに組み直して電源を入れてみると、ばっちり復活したのであった。写真ももちろん撮れる。気を良くして、もう一枚の基板も同じ部品を調査したところ同様な不良であることを確認し、同様の処置を施すことで復活した。不用意に壊しておいて復活を喜ぶのもアホな話ではあるのだが、また部材として使用できるのは嬉しいし、もう少しモドキをいじることができるカモである。

ちなみに2枚のうち1枚は5Nとして組み立て直し、カメラとしても復活させることとした。他の用途が見つかるまでとし、せっかくなので2色の部材でツートンカラーにしてみた。暇つぶしには、十分なったということである。

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