シャッターエミュレータ最終形

すでにデジカメ化は何台も製作してきたので、大方シャッターエミュレータの回路は固まったため、最終形をプリント基板化した。プリント基板化は、パターン設計(アートワーク)を自分で行い、ガーバーデータを出せば割と安く製作できる時代になっている。パターン設計などするのは何十年ぶりであろうか。今回は、カメラの話題というよりは電子工作色が強い内容になったかも。

前回の基板は、インタフェース部分のみであったので、Arduinoとの配線接続が残っていたのだが、本来これは一体化できるのである。

上が前回の基板、今回の最終形は、マイコンチップを含んだ一体型にしている。これにより、配線はNEXのフレキケーブルとの接続と電池部分のみとなり、かなり作業が楽になるのである。

部品を実装するとこうなる。(NEXのフレキケーブルと電源スイッチは未だ実装していない)

エミュレータはスペースの関係からなるべく薄くしたかったので、当初の手作り時から使用部材はSMD(表面実装)タイプの細かな部品を選択している。これが老眼にはきつい(笑)。

もともと制御部として使用していたArduino Pro miniは汎用性を持たせた基板であるので、プログラムを頻繁に変更し易い、すなわちデバッグし易いよう配慮した回路も標準的に装備しているのだが、今回のエミュレータのように一度プログラムが確定したら書き直しは不要であるような特化した使用方法に対しては部品を省略することでスペースを削減できるのである。その代わり、プログラム自体はマイコンチップに直接書き込まねばならないので、次のようなプログラムライターを自作している。マイコンチップをソケットで受け、これまたArduinoをライティング用機器として使用し、チップにエミュレーションプログラムを直接書き込むのである。

これにより、スペースの削減、配線作業の緩和(好きではないので(笑))に大きく貢献できるのである。