三寒四温の季節は過ぎ、、。

ようやく春めいて来たと思っていたら、寒さが戻ってきて、今日は寒い。ウイークデーの真ん中の休日なので、今日は帰省せず京都にいる。折角なので撮りに出ようかと思っていたが、今日は終日雨らしく仕方なくこもっている。

2月は青色申告などあり、ブログ更新はしばらくご無沙汰であった。

1月にCL1号機を貸し出した際、色々ご指摘を頂いたので、このところその改良に取り組んでいたのだ。

一番大きな案件は、デジタル部の機種変更である。これまでは比較的安価で入手しやすいNEX-5Nを主に使用していたのであったが、ディスコン機ではなく現行機種が利用できないかという指摘であった。それで、α5100をターゲットとして入手を検討してみたのだが、やはり現行機種ということで中古市場においても約3倍の価格であることがわかった。それでも進めるには入手するしかないということで3台入手したのだが、1台目は分解に失敗して即ジャンクとなり、やはり初物は色々あるのだ。

それにしても、最新機種がいかに安っぽく作られているのかがよくわかった。NEX-C3や5Nでさえボディの肝心なフレームはダイキャスト製であったが、5100は中身のほとんどがプラスティックである。価格はさておき、部品とするのは何のためらいもない機種である。部品はCLのバックシルエットになんとか収まりそうということは確認できた。

【追記】画像を追記掲載

いつものように要不要の部材を動作確認しながら選別し、最小限の構成をまず調査し、エミュレータとの相性の確認を行ったのだが、予想通り5N用もC3用も「カメラエラー」のオンパレードであった。仕様の違いとしては、「電子先幕」が標準となったこと、さらに「長秒時ノイズリダクション」処理が設定でオンオフできなくなっており、1秒以上の露光の場合に必ずこの処理が入るため、これまでのエミュレータではタイミングが計れないのが原因ということは突きとめた。それで、エミュレータを改良し、色々試したのだが、詳細は割愛する。次のような環境で3週間ほど労したので、少々疲れたのである。

 

最終的にはIO追加と処理のインプリメンテーションを行い問題は解決できたので、新エミュレータを5次ロットとして基板製作した。設計パターンは次のようになった。

部品を実装した実機。

5次ロットエミュレータも、5100の制御基板と接続してみて動作確認も問題なくパスできたので、機種変更にはようやく対応できたと言える。まだ指摘の課題が残存しているので、他のテーマは取り組み中である。

一方、並行してカバーの板金を発注していたのだが、出来上がって来たものは、残念ながら5100を使用して試作し直している1号機には使用できないことがわかった。5100の基板がこれまでとは異なりぶ厚くなった(SDカードスロットが基板上に実装された)ため、C3用の試作をもとに図面化したカバーでは少々薄すぎたのである。よって、再度製作依頼中である。

しかし勿体無いので2号機(C3を使用した)に取り付けてみた。

ビニールレザーなしの場合。

これはこれで、良さげである。