LX3号機修理中

連休最終日の京都へ戻る直前に不幸が到来し、ブルーな気分のうちに仕事が再開しているのであった。フィルムガイドレールを削った3号機の画質を戻ってからじっくり観察しようと思い、試し撮りを行うために蓋を閉めたのであるが、ガイド内にセンサーが収まるよう「カチッ」という音を頼りにしていたためIRフィルターが割れた音に気がつかなかったのがいけなかった。そのままチャージしてしまい、いつもより硬いなとは何となく思ったのであったが、シャッターが切れずおかしいと思った時には時すでに遅しで、割れたフィルターの破片をしっかりシャッタ幕内に巻き込んでしまったのであった。(泣)

以前より、いつかはやるかもしれないとは気にしていたのであったが、バルブでシャッターを開けて、様子を見ながら蓋をするという方法を怠ったのが原因である。結果的にミラーアップ状態で固着してお手上げとなってしまった。とりあえず、見える破片は取り除いたのであるが、果たして修理はできるのかとの暗い思いのまま連休は終了した。しかし連休疲れとこのショックのため内心は仕事もあまり手につかず、集中できないのでまずは修理屋さん探しである。何と言ってもフィルムカメラであるので、しかもLXは防塵防滴のための特殊なシール施工をしているためシールを元に戻せないのを理由に修理屋さんから断られるのである。なかなかやってくれる修理屋さんを見つけられなかったのだが、何とか見てくれるところを探し出し預けることとなった。シールは不要なので、とにかく動くようにしてほしいとお願いしたのたが、治せる保証はできないがバラしてみると返事をもらって少しホッとしているのである。ちなみに修理代は、3万弱は覚悟してねと言われてしまったのであるが。

そもそも、余計なことをしたのがいけなかったのである。MEのミラーがレンズと擦っていることが判明したために、ガイドレールのために斜めに取り付いているセンサーを少しでもマウントに近づける必要が生じたのがきっかけで、LXもME同様にガイドを削ったのであったが、知らぬが仏ということは恐ろしいことである。最近知ったのであるが、LXのミラーは後退上昇式という構造をしているそうで、レンズの後ろ玉がある程度ミラーボックス内へ侵入していても限度はあるがミラーとレンズの干渉が回避できる構造なのであった。K−1も方式は最新式(フローティングミラー方式)だが同じような動作である。いらんことしいで、またまた覆水盆に帰らず、、、。代わりはまだあるのだが結構気に入っていた個体であったので、このままジャンクとするには未練タラタラなのであった。

されど、年をとると物忘れが多くなり、自分も痴呆症予備軍かもと思う今日この頃であるのだが、良いことも悪いことも忘れられるのは良いことかもしれない。不幸から10日ぐらい経過したが、今はショックも忘れられており、修理が成るかどうかわからないので代わりのLXを新たに補充したいと考えてしまうのである。懲りない、、。